腎不全|西葛西うすい内科クリニック|西葛西・葛西の内科|土曜日診療

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腎不全

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腎不全

腎不全

腎不全とは腎臓の機能が低下する状態のことを言います。腎機能の低下が進行すると、体内から老廃物がうまく排泄されなくなり、さらに末期の腎不全になると人工透析や腎臓移植を受けなければならなくなります。腎不全は徐々に進行し、最終的には腎機能を失ってしまったり心血管疾患を引き起こしたりするなど、命にもかかわってくる病気です。具体的には正常な時と比べて、腎臓の働きが30%以下になったら腎不全となります。腎不全は経過によって急性腎不全と慢性腎不全の二つに分けられます。急性腎不全は数日から数週間でなり、慢性腎不全は数年以上かけてゆっくりとなります。急性腎不全は治療によって改善する可能性がありますが、慢性腎不全の場合、治療による改善は現代の医学では難しいのが現状です。腎不全を進行させないように、また進行の速度をゆっくりとさせるために適切な治療・診断が必要になってきます。
腎不全になると、食事の内容や水分などを制限しなければなりません。さらに腎臓の機能が低下すると、腎臓の働きを代替する治療(人工透析や腎臓移植)を受けることになります。

腎不全の主な症状

腎不全に特徴的な自覚症状はありませんが、頻度の多い症状としては、以下のようなものがあげられます。

  • 尿の異常(回数、量、色など)
  • 動機・息切れ
  • 貧血
  • むくみ
  • 高血圧
  • 吐き気
  • 発熱
  • 頭や背中、腰、腹部の痛み
  • 食欲不振
  • かゆみ など

急性腎不全と慢性腎不全

腎不全には急激に腎臓の機能が悪化する急性腎不全と、数ヶ月から数十年の長い年月をかけて腎臓の機能が徐々に低下する慢性腎不全の2種類があります。

急性腎不全

急性腎不全とは、数時間~数日の間に急激に腎機能が低下する状態です。尿から老廃物を排泄できなくなり、さらに体内の水分量や塩分量など(体液)を調節することができなくなります。急性腎不全は、早期発見と国際的に共通にするとの観点から現在では急性腎障害と呼ばれるようになりました。急性腎不全は障害のある場所によって腎前性、腎性、腎後性の3つの原因に分けられます。

  1. 腎前性:腎臓に十分な血液量が流れない状態になったために起こり、腎実質に異常はありません。原因としては、脱水・大量出血・心不全・重症感染症などが挙げられます。
  2. 腎性:腎臓そのものの病気や薬物の影響により起こってきます。
  3. 腎後性:結石や前立腺肥大症、腫瘍などによって尿路がつまり、尿が体外に排出されないことにより起こります。

適切な治療を受けることによって、正常な腎機能に回復する可能性があります。

慢性腎不全

慢性腎不全は数ヶ月から数十年かけて腎機能が徐々に低下し、腎臓のろ過能力が正常時の30%以下となって、体内の正常な環境を維持できない状態のことをいいます。慢性腎臓病(CKD)が進行することで発症し、腎機能の回復は見込めず、高度な腎機能低下の場合、多くは末期腎不全(腎臓のろ過能力が15%未満)へと進行し、生命に危険をきたします。そして最終的には、透析や腎移植をする必要が出てきます。
腎機能の低下に伴って、現れる症状は下記のとおりです。

  1. 尿量の変化:夜間の尿が増え、トイレに行く回数も増える。朝の尿の色が薄く無色になる (末期腎不全まで進行すると尿が作られなくなり、尿量が減る)
  2. 尿毒症:疲労感、吐き気、食欲不振、かゆみ、頭痛、動悸、息切れ、脈の乱れ、呼吸困難など(進行するとけいれんや意識障害が起こる)
  3. その他:むくみ、高血圧、貧血、骨がもろくなる、血清カリウム値の上昇など

透析治療が必要になった患者さまの主要疾患は、多い順に、糖尿病性腎症、慢性糸球体腎炎、腎硬化症、多発性のう胞腎などです。近年は社会の高齢化によって糖尿病性腎症と高血圧に起因する腎硬化症が増えています。

受診の目安

初期症状には特徴的なものはなくわかりくいことも多いため、定期的な健康診断を受診していただくことが早期発見につながります。尿や血圧の検査で異常を見つけられる可能性があります。特に尿蛋白が陽性の方は詳しい検査を受けるようにしましょう。

腎不全の治療

急性腎不全の場合、薬物療法や食事療法、場合によっては透析療法を行います。
慢性腎不全の場合は、原因となる病気の治療や生活習慣を改善するための薬物療法や食事療法等を行いながら、進行が止められない場合や末期の腎不全に至ってしまった場合には、透析療法や腎移植を行います。

1.食事療法

塩分・水分制限、たんぱく質・カリウム・リンの制限などの食事療法を行います。腎臓に負担をかけない食事をすることで病気の進行を防ぎます。

2.透析療法

血液中の尿毒素や水分を除去し、きれいになった血液を体内に返す治療です。血液透析(人工腎臓を用いて血液をきれいにする方法)と、腹膜透析(ご自身の腹膜を通して血液をきれいにする方法)の2つがあります。血液透析は、週に3回ほど医療機関に通っていただき、透析治療を受けていただきます。腹膜透析はご自宅で行うことのできる透析治療となります。

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