むくみとは、皮膚の下に余分な水分が溜まった状態のことを言います。人間の体のおよそ60%は水分で、そのうち40%は細胞内(細胞内液)に、20%は細胞外(細胞外液)にあります。このうち、細胞外液がむくみに関わってきます。むくみは医学的には浮腫といい、足の甲や、足のすねなどで浮腫の有無や程度を判断します。例をあげると、足の甲や、すねなどを指で圧迫すると、その痕がなかなかもどらないような状態の時は、身体に正常な時の体重の5~10%以上の水分の貯留があると言われています。すなわち、ふだんの体重が60kgの人がむくみを認めた場合、体重は63~66kg以上に増えているということになります。浮腫が下腿に認めやすいのは、水分が重力の関係で身体の下の方へたまりやすくなるからです。ですから、寝たきりの人であれば、浮腫は背中や顔に出やすくなります。
むくみ